感染予防や花粉症の方にとっては必須のマスクですが、メガネを掛けると曇ってしまう問題。

冷えてくる時期になると必ず出る問題で、何も対策しなければ、会話中、急にレンズが曇ってしまって恥ずかしい思いをしたことは誰もがあるはず。

大きな原因は結露による問題ですが、この水滴をなんとかしないと、レンズはずっと曇り続けることに。

近年ではマスクをする方も増えていますので、お仕事にも影響してしまったり、おしゃれで伊達めがねをつける方もいますので、しっかり対策したいですね。

そこで今回は不織布マスクや人気の立体マスクなどを使った実験結果を解説!メガネが曇らない方法を紹介します。

この記事のライター

ネイルサロンオーナー(ネイリスト検定1級・ジェルネイル検定上級) 柴田貴子
ネイルサロンオーナー(ネイリスト検定1級・ジェルネイル検定上級)
TAKAKO
高校卒業後ネイルコースの専門学校へ。卒業後はアメ村の有名店に勤務し、フリーランスを経て2012年にネイルサロンを開業。スカルプからジェルやスクールまで幅広い知識を持ち、家庭では2児の子育てと両立しつつ現在もネイルサロン経営をしています。
<資格>
・JNECネイリスト技能認定試験1級
・JNAジェルネイル技能認定試験上級
・JNA認定ネイルサロン衛生管理士
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マスクにメガネを掛けると曇る原因

メガネが曇る原因は「結露」「油分」「レンズの状態」によって曇ります。

  • 結露:急激な温度差で曇る
  • 油分:顔や体から出る汗や皮脂、まつ毛の先についた油分で曇る
  • レンズ状態:レンズ汚れやコーティング剥がれで曇る

上記3つの原因の中でも、大半の原因が「結露」による問題です。

急激な温度差や湯気によって空気中の水分がレンズに水滴としてつき、細かな水滴に光が反射してメガネが曇って見えます。

マスクをしてメガネが曇る原因は結露!

冬になると家の窓ガラスや車のフロントガラスが、結露でびっしり濡れたことありませんか?

中の気温と外気の温度との気温差が大きくなり、ガラス付近にある屋内の暖かい空気が冷やされ、水蒸気の限界量(飽和水蒸気量)を超えた水分がガラスに付着して曇ります。

この原理と同じく、「メガネ+マスク」の場合は、水分を含んだ暖かく湿った息がマスク上部の隙間からメガネに流れて曇らせてしまいます

マスクでメガネが曇る問題を解決するには、この湿った息とマスクと顔との隙間をどうするかがポイントです。

この後の章で【実際にマスクを使って実験と検証をしています】ので、自分に合った方法でストレスをなくしてくださいね。

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マスク別にメガネが曇らない方法を実験

マスクの種類はいくつかありますよね。

今回は定番の5つのマスクを使って、「単独での使用」「重ねる」「身近にあるアイテム」などを使って実験!

予想していた結果もあれば、意外な結果もありましたので、ぜひ気になるマスクの実験結果を元に、メガネの曇り問題と向き合ってみてください。

検証マスク
  • 不織布のプリーツマスク
  • 不織布立体マスク
  • ガーゼの立体マスク
  • ポリウレタンの立体マスク
  • 不織布のダイヤモンド型マスク

不織布プリーツマスク

    マスクの種類はいくつかありますが、定番のマスクといえば不織布のプリーツマスク。

    顔の大きに合わせて縦の幅を調節でき、マスクと口の間に空間ができ、呼吸や会話がしやすいのがポイントですね。

    検証内容
    • 通常時
    • マスクの着け方を変える
    • マスクに細工する
    • アイテムを使う
    • マスクを2枚重ねる

    一般的な着け方

    不織布のプリーツ型マスク:一般的な着け方

    不織布のプリーツ型マスクを一般的に着けた状態です。

    何もしていない状態ですので、息を吐くたびにメガネのレンズは曇ってしまいました。

    ただマスクを鼻にしっかりフィットさせると少し曇りは軽減できました。

    検証結果
    • 曇りにくさ:×
    • 着け心地:◯
    • 見た目:◯
    • 手頃さ:◎

    メガネをマスクの上にかけて着ける

    不織布のプリーツ型マスク:不織布のメガネをマスクの上にかけて着ける

    一般的な付け方よりも格段に曇りが解消されました。

    マスクをしっかり鼻にフィットさせることが大切ですが、メガネのサイズによって曇り方が大きく変わるので、メガネの大きさによっては◎

    ただ、メガネの位置がずれることで視界も悪くなってしまい、見た目も不自然になりあまりおすすめはできないですね。

    検証結果
    • 曇りにくさ:○
    • 着け心地:×
    • 見た目:×
    • 手頃さ:◎

    マスクの上部を内側に折る

    不織布のプリーツ型マスク:マスクの上部を内側に折る

    マスクの上部を内側に折り曲げる方法です。

    普通に息を吐いた状態よりかは軽減できますが、手軽さのかわりに見た目と着用感が悪いです。

    また、マスクが小さくなってしまうので、普段サイズから1サイズUPさせないといけないこともあり、緊急時などに限られそう。

    検証結果
    • 曇りにくさ:△
    • 着け心地:×
    • 見た目:×
    • 手頃さ:◎

    マスクの内側上部にティッシュを挟む

    不織布のプリーツ型マスク:マスクの内側上部にティッシュを挟む1

    不織布のプリーツ型マスク:マスクの内側上部にティッシュを挟む

    マスクの上部に折り畳んだティッシュを挟む方法。

    通常時と比べると格段に良くなり、曇りはほとんどありませんでした。

    また、見た目も少し膨らむ程度でわからないのが◎

    但し長時間利用すると鼻がムズムズとなってしまったので、長時間の外出には不向きでシーンによって使える方法です。

    検証結果
    • 曇りにくさ:◎
    • 着け心地:△
    • 見た目:◎
    • 手頃さ:○

    マスクの2枚重ね

    不織布のプリーツ型マスク:マスクの2枚重ね

    不織布のプリーツマスクを2枚重ねてみました。

    鼻をしっかりフィットさせることで曇りは軽減できましたが、ただ重ねるだけでは曇りは何もしない時とあまり変わらない結果に。

    鼻にしっかりフィットさせることが大切ですが、反面、息苦しさが増すのが難点です。

    検証結果
    • 曇りにくさ:○
    • 着け心地:×
    • 見た目:△
    • 手頃さ:○
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    【不織布立体マスク】

    おしゃれマスクとしても人気の高い立体マスク。

    顔の形に合わせて作られているので、メイク崩れも回避でき、おしゃれ+小顔効果が得られることで男女問わず人気の形ですね。

    また、立体マスクにも素材の違いがありますので、この章では不織布の立体マスクを使った検証結果を紹介していきます。

    検証内容
    • 通常時
    • 不織布のプリーツマスクを重ねる

    一般的な着け方

    不織布の立体マスク:一般的な着け方

    不織布の立体マスクを一般的に付けた状態です。

    プリーツマスクと違って顔の形に沿って作られているので、何もしなくてもメガネの曇りは軽減できています。

    ただ、ゴム紐でないので、サイズによってはブカブカしてしまうこともあり、自分のサイズを見つけられると

    検証結果
    • 曇りにくさ:○
    • 着け心地:◯
    • 見た目:◎
    • 手頃さ:◎

    不織布プリーツマスクを外側に合わせる

    不織布の立体マスク:不織布プリーツマスクを外側に合わせる

    感染予防の為に、種類の違うマスクを重ねている方を見かけますよね。

    こちらは不織布の立体マスクの外側に、不織布のプリーツマスクを重ねてみました。

    顔にフィットしている方が立体マスクになるので、何も工夫していない時とほぼ変わらない結果になりました。

    ただ、2枚重なることで圧迫感があるので、感染対策の強化目的ならおすすめですが、見た目はとても悪いです。

    検証結果
    • 曇りにくさ:○
    • 着け心地:△
    • 見た目:×
    • 手頃さ:△

    不織布プリーツマスクを内側に合わせる

    不織布の立体マスク:不織布プリーツマスクを内側に合わせる

    今度は不織布のプリーツマスクを内側にして、不織布の立体マスクを着けてみました。

    何もしない状態での不織布のプリーツマスクよりかは軽減できていますが、明らかに曇ってしまっていますので、曇り対策としてはおすすめできない結果に。

    検証結果
    • 曇りにくさ:×
    • 着け心地:△
    • 見た目:△
    • 手頃さ:△
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    ポリウレタンの立体マスク

    立体マスクの中では断トツ人気のポリエステル素材。

    繋ぎ目がなく、やわらかい質感からどんな人にも優しくフィットしてくれます。

    色も豊富に揃っていて、マスク定番の白だけでなく黒やグレーにピンクなど、ファッション性もしっかり考えられていますよね。

    何度も洗って再利用ができるのでコスト面も嬉しいですが、通気性がいい分、感染対策効果として、不織布に比べると低いのがデメリットです。

    検証内容
    • 通常時
    • 不織布のプリーツマスクを重ねる

    一般的な着け方

    ポリウレタンの立体マスク:一般的な着け方:

    ポリウレタンの立体マスクを普通に着けた状態です。

    やわらかい素材感で着け心地は抜群ですが、サイズによっては隙間ができてしまい曇ってしまいます。

    自分のサイズを見つけられると◎ですが、不織布の立体マスクよりかは曇る結果になりました。

    検証結果
    • 曇りにくさ:○
    • 着け心地:◎
    • 見た目:◎
    • 手頃さ:◎

    不織布プリーツマスクを外側に合わせる

    ポリウレタンの立体マスク:不織布プリーツマスクを外側に合わせる:

    ポリウレタンの立体マスクを内側にし、不織布のプリーツマスクを外側に着けてみました。

    何もしない状態よりかは軽減できていますが、何もしない状態とほぼ同じといえます。

    検証結果
    • 曇りにくさ:○
    • 着け心地:△
    • 見た目:×
    • 手頃さ:△

    不織布プリーツマスクを内側に合わせる

    ポリウレタンの立体マスク:不織布プリーツマスクを内側に合わせる

    ポリウレタンの立体マスクを外側にし、不織布のプリーツマスクを内側に着けてみました。

    何もしない状態」や「不織布のプリーツマスクを外側にした状態」と変わらない結果に。

    検証結果
    • 曇りにくさ:△
    • 着け心地:△
    • 見た目:△
    • 手頃さ:△
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    ガーゼの立体マスク

    最近は使う方も減っていますが、マスク内のムレをとにかくカバーしたい方はガーゼ素材がおすすめです。

    ガーゼ素材の特徴は、吸水放湿性と強度が高く肌触りも抜群なのにお手頃価格で手に入るところ。

    ただし洗って再利用ができますが、洗いを繰り返すと縮みやすく、乾きにくいため夏に不向きなのがデメリット!

    検証内容
    • 通常時
    • 不織布のプリーツマスクを重ねる

    一般的な着け方

    ガーゼの立体マスク:一般的な着け方

    まずは何もしない状態。

    素材の特徴から見ると曇り止めができると思っていましたが、実験マスクの中では一番曇ってしまう結果に。

    着け心地は抜群ですが、メガネとの相性はとても悪いと感じました。

    検証結果
    • 曇りにくさ:×
    • 着け心地:◎
    • 見た目:△
    • 手頃さ:◎

    不織布プリーツマスクを外側に合わせる

    ガーゼの立体マスク:不織布プリーツマスクを外側に合わせる

    ガーゼの立体マスクを内側にし、不織布のプリーツマスクを外側に着けてみました。

    顔にフィットする側がガーゼの立体マスクのためか、曇りの軽減にはなりませんでした

    マスクの2枚重ねで圧迫感があるだけというのが、素直な感想といえます。

    検証結果
    • 曇りにくさ:×
    • 着け心地:×
    • 見た目:×
    • 手頃さ:△

    不織布プリーツマスクを内側に合わせる

    ガーゼの立体マスク:不織布プリーツマスクを内側に合わせる

    不織布のプリーツマスクを内側に着けた方法です。

    何もしない状態よりかは曇りが軽減できましたが、やはり圧迫感からくるストレスと比べると、メガネの曇り止めには適さないと感じます。

    検証結果
    • 曇りにくさ:△
    • 着け心地:×
    • 見た目:△
    • 手頃さ:△

    不織布のダイヤモンド型のマスク

    最近の一番人気といえなダイヤモンド型のマスク。

    お隣の韓国からやってきたマスクで「韓国マスク」とも呼ばれていますが、見た目から「柳葉マスク」「くちばしマスク」とも呼ばれていますね。

    韓流アイドル着用から日本でも人気が出たマスクで、「鼻にあたる部分が尖っている」「口の正面は丸みがある」「下あごを覆うカーブ」が特徴です。

    検証内容
    • 通常時

    一般的な着け方

    一般的な着け方

    不織布のダイヤモンド型マスクを一般的に着けた状態です。

    鼻の部分がしっかり覆われおり、メガネが曇ることはなく、実験マスクの中では一番メガネが曇らない結果になりました。

    これからマスクを購入する方であれば、不織布のダイヤモンド型マスクがおすすめですよ。

    検証結果
    • 曇りにくさ:◎
    • 着け心地:◯
    • 見た目:◎
    • 手頃さ:○
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    メガネ側にできる対策と便利アイテム

    先ほどまではマスク側でできる対策でしたが、メガネ側にできる対策もあります。

    しっかりカバーすることで、より曇らない様になるので、ぜひ参考にしてください。

    防曇レンズを使用

    マスクでメガネが曇らないメガネ側でできる対策と便利アイテム:防曇レンズを使用

    参照元URL:https://oceans.tokyo.jp/

    防曇レンズとは「レンズ表面に付着してしまう水分を水滴にせず、特殊コーティングの吸水層により、蒸気・呼気・水は吸水膜に吸い込まれ、乾燥・蒸発する事で吸水性能が回復する」レンズのこと。

    種類は2つあり、「ノーメンテナンスタイプ」「メンテナンスタイプ」がありますよ。

    ポイント
    • ノーメンテナンスタイプ:メンテナンス不要で効果は2年間持続
    • メンテナンスタイプ:専用メガネ吹きでメンテナンスすることで2年〜3年効果が持続
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    メガネの正しいお手入方法

    メガネの曇り止め防止アイテムを使っても効果が半減してしまうことがあります。

    それはメガネ自体に汚れが残っている時です。

    「クロスタイプ」「ジェルタイプ」「スプレータイプ」でも、メガネに直接行うアイテムですので、メガネ自体のお手入れはしっかりしてから行うのが大切ですよ。

    【裏ワザ】自宅にあるアイテムを活用する方法

    メガネのレンズが曇る大半の原因は結露が問題ですね。

    つまり車のフロントガラスの油膜と同じく、中性洗剤や石鹸など、自宅にも比較的ある洗剤で洗うことでコーティングする事ができますよ。

    自宅にある代替えグッズ
    • 中性洗剤
    • 台所洗剤
    • リンス
    • 石鹸
    • 歯磨き粉

    防曇レンズの様な特殊なコーティングがされているレンズには使わないでください。

    また、歯磨き粉も注意が必要!研磨剤が入っているので、レンズに傷がつく場合もありますので注意してくださいね。

    マスクでメガネが曇らない方法まとめ

    マスクしてもメガネが曇らない実験結果はいかがでしたか?

    現在の状況に合わせて使える方法があったと思いますので、検証結果を参考にし、ストレスなく快適なマスク生活をおくってくださいね。

    今回は不織布マスクや人気の立体マスクなどを使った実験結果を解説!メガネが曇らない方法を紹介しました。

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