ピアスを開ける時に必要なファーストピアス。
安全にピアスホールを完成させるために大事なアイテムですが、何に使う物なのか?また種類はあるのか?と疑問に思う方も多いと思います。
ファーストピアスには「太さ」「長さ」「素材」「デザイン」と、それぞれに複数存在するのでどれを選べばいいのか?と悩んでしまいますね。
ピアスは自分でも開けられる手軽なアイテムですので、つい軽視しがちですが、ファーストピアスの選び方を間違えると、その後のトラブルを引き起こす原因にもなってしまいます。
そこで今回はファーストピアスの解説!種類や選び方などを詳しく紹介します。
ファーストピアスの解説
ファーストピアスとは?
ファーストピアスとは、「ピアスホール(ピアスを差し込む穴)が安定するまでずっとつけておくピアス」のことです。
穴が完成するとセカンドピアスに移行しますが、このままのサイズでよければ、セカンドピアスが本来つけたいピアスになり、穴を大きくしたい場合は、セカンドピアスで自分の好みの大きさに徐々に広げていく流れになります。
- 入浴中も外さない
- 着替え時に引っかかりやすいので注意
- 汗をかいた後は消毒(雑菌繁殖の防止)
- 異変を感じたら病院へ
- 再利用は推奨しない(雑菌防止)
ファーストピアスを開けるベストの時期はある?
ファーストピアスを開けるベストの季節はとくにありません。
ただピアスを開けるタイミングには注意が必要ですよ。
ピアスホールが安定するまで開ける場所や個人差はありますが、最低でも1ヶ月以上かかるので、その間は耳を清潔にできる期間なのか?を把握するのが大事ですよ。
- 学校や仕事のスケジュールをチェック!
- プールや海など、レジャーの予定は控えるのがベスト
ピアスホールが完成するまでの仕組み
参照元URL:https://piercecare.net/
はじめてピアスを開けることをピアッシングと言いますが、ピアッシングしたピアスホールは傷口。
人間の体は傷を治癒させる力がありますので、傷口である穴の中に薄皮を作って傷を治します。
つまり穴の内部の肉とファーストピアスのポストの間に皮膚ができるのを待つことで、安定した穴が完成しますよ。
- 治癒したばかりの皮膚は傷つきやすい
- 無闇にファーストピアスを付け外しすると、余計に時間がかかりトラブルの元に
ファーストピアスはどこで購入する?
ファーストピアスはどこで購入すればいいのか?と思いますよね。
ファーストピアスを用意する場合は、ピアスを開ける方法や開ける場所によって内容が変わってきますよ。
自分で開ける(セルフピアッシング)時
参照元URL:https://meijidori-clinic.jp/
自分でピアッシングする場合は、ショップや通販などで、自分に合ったファーストピアスを選んで購入する必要があります。
ピアッシングするには、「ピアッサー」「ニードル」を使って開けます。
- ピアッサーの場合:ファーストピアスが内蔵されているケースが多いですが、稀に部位や商品によって別売りもあるので注意
- ニードルの場合:個別用意が多いので、自分に合ったファーストピアスを選ぶ必要がある
- コストが抑えられる
- 自分で必要道具を用意しないといけない
- 失敗すると化膿する場合もある(速やかに病院へ)
病院で開ける
参照元URL:https://www.takanashi-hp.com/
主に「美容外科」「皮膚科」「耳鼻咽喉科」などででき、「医療用鍼」や「ピアッサー」を使用してピアッシングすることになります。
ピアッサーの場合はセットになっていることが多いですが、病院によっては自分で専門器具を用意しないといけない病院もありますので、どんな方法で行っているかなど、事前にHPを見てチェックしましょう。
- 安心感(痛いのが不安な方は局所麻酔をしてくれる場合あり)
- アフラーケアもある
- 費用がかかる(耳たぶ:1穴3,000円〜6,000円ほど)
ピアススタジオで開ける
参照元URL:https://clinic.beauty.hotpepper.jp/
スタジオの場合は「ニードル」を使って開けるのが一般的です。
知識経験豊富な方に開けてもらえるので、特殊な軟骨部分なども開けてくれますよ。
但しピアッシングは、国内では医療行為とされていますので、『スタジオによっては許可申請を行っていない店舗もある』ので、事前によく調べる必要があります。
◆自己責任で利用してくださいね。
- 特殊な軟骨部分も可能
- 無許可店舗もあるので事前調べ必須
- 自己責任
- 費用がかかる(耳たぶ:1穴1,500円ほど)
ファーストピアスの選び方
ファーストピアス選びはとても大切です。
最低でも1ヶ月以上はつけっぱなしになるわけですから、自分に合ったファーストピアスを選ばないと、トラブルの原因にもなってしまうので、ぜひ参考にしてください。
それではファーストピアスの選び方を紹介します。
ゲージの太さ
ピアス用語でゲージとは、ピアス軸(シャフト)の太さのことです。
ファーストピアスを選ぶ場合は、セカンドピアスとの関係性が大切になってきますので、耳たぶ用のファッションピアスだと、基本は18G〜20Gのものが多いです。
そのためファーストピアスは、少し太めの16G(1.2mm)にするのがおすすめです。
G(ゲージ)をミリで表記
- 20G:0.8mm
- 18G:1.0mm
- 16G:1.2mm
- 14G:1.6mm
- 18G:針が細く安定性はないが痛みが気になる方向け
- 16G:安定感がありボディピアスにもつけられるサイズ
細めはセカンドピアスに入れ替える場合、ポストが太くて入りづらくなってしまうので注意。無理に入れようとすると内部を傷つける場合があり、安定したピアスホールもやり直しになってしまうこともありますよ。
ファッションピアスとボディピアスの違い
ファッションピアス
- 22G~18Gの細いタイプ
- デザインが豊富
- 金属アレルギー対応でない素材が多い
- サビに弱い
ボディピアス
- 安定感があるのでキャッチを無くしにくい
- 長時間つけられる
- サビに強くお風呂などもOK(素材確認は必要)
ゲージの長さ(内径)
参考URL:https://www.pierce.red/
耳たぶをピアッシングした場合、ファーストピアスを通す穴の長さ+3mmが望ましいです。
一般的にピアッサーには、スタンダードの6mmとロングタイプの8mmがあります。
極端に耳たぶが薄い人でない限りは、8mmのロングタイプがおすすめです。
画像のようにあまりぴったりとした状態だと、耳たぶを圧迫し、鬱血(うっけつ)やデザイン部分がホールに埋没(まいぼつ)してしまう場合があるので、少し余裕を持つことが大切ですよ。
ただ人によっては耳たぶの厚さもそれぞれ違いますので、以下にて簡単な計測方法を紹介します。
ピアスを開ける耳の厚みを測る方法:ノギス
参考URL:https://mcreatecom.stores.jp/
100円ショップでも売っているノギスを使用する方法です。
ノギスで挟む時、耳の保護のために、小さな紙などを挟んで計測しましょう。
ピアスを開ける耳の厚みを測る方法:紙を挟む
2つ目の方法は、「ハサミ」と「紙」と「定規」を使った計測方法です。
上記の画像の様に、紙を凹の形に切って耳たぶに挟み、落ちてこなれければその凹の部分の長さを測るだけです。
目測での凹の形に切るので数回試す可能性がありますが、お金は掛からないのでオススメですよ。
素材
参考URL:https://store.shopping.yahoo.co.jp/
ファーストピアスで一番大切なのが素材です。
価格が安いものだけにこだわると、スポーツや身体を動かすことが多い人は、汗をかくことで痒みやただれ、金属アレルギーを起こすことがあります。
ファーストのピアスの素材はいくつかありますが、おすすめは純チタンです。
純チタンは医療器具でも使われているほど人体に優しい素材なんですよ。
金属アレルギーになりにくい素材
- チタン
- サージカルステンレス
- シルバー
- プラチナ
- 金
ピアスは「ヘッド」「ポスト」「キャッチ」の3つあるので、すべてのパールが純チタンであること。
透明なファーストピアスはだめ?
参照元URL:https://store.shopping.yahoo.co.jp/
ファーストピアスは1ヶ月以上つけっぱなしになりますので、学生さんやお仕事の関係で、できるだけ目立たなくしたい方もいますよね。
結論から言うと、透明ファーストピアスはおすすめできませんが、素材によっては使えるものもあります。
ファーストピアスに使える素材
- ガラス製
- セラミック
ファーストピアスに使えないNG素材
- アクリル
- 樹脂製
※アクリルや樹脂は耐久性が弱く、雑菌もつきやすく衛生面も悪いためです。
デザイン
参考URL:https://search.kakaku.com/
ファーストピアスのデザインは、ピアッサーで開けるのであればボールタイプが◎。
あまり凝ったデザインのピアスを選んでしまうと、洋服を着るときに引っ掛けてしまうことがありますので、ヘッドが丸いボールタイプは、引っ掛かることも少ないのでおすすめです。
ファーストピアスは1ヶ月以上つけておく為、おしゃれなデザインを選びたいところですが、安全面を考慮するのであれば、なるべくシンプルなデザインを選ぶようにしてください。
ファーストピアスはいつまでつける?
ピアスホールの完成までつけておきますが、では一体どのくらいの期間つけておくのか?ですね。
ファーストピアスを外す期間としては以下の4点をチェック
- 痛みや腫れがない
- 分泌物がでなくなった
- ファーストピアスを動かしても痛さや異物感がない
- 皮膚がピアスホールに向かって凹んでいる(薄皮が完成した目安)
一般的な期間は4週間から8週間と言われていますが、この時期は個人差があり、ピアスを開ける場所によっても変わります。
- 耳たぶ:最低4週間から6週間
- 軟骨部分:数ヶ月はつけっぱなし
ピアスホールが安定するまでの目安期間
参照元URL:https://lipscosme.com/
ファーストピアスは、開ける場所によって安定するまでの期間が変わりますが、場所によってはピアスホールが完成したと思っても、閉じやすい場所もあります。
せっかくファーストピアス期間が終わっても、セカンドピアスを外している期間が長いと、ピアスホールは塞がってしまう場合があるので、ファーストピアスをつけっぱなしにする期間の判断はとても重要ですよ。
部位 | ピアスホールが安定するまで |
①イヤーロブ(耳たぶ) | 約3ヶ月から6ヶ月 |
②ヘリックス | 約6ヶ月から1年半(長い方2年) |
③トラガス | 約1年 |
④アンチトラガス | 約1年から2年 |
⑤インナーコンク | 約1年 |
⑥アウターコンク | 約1年から2年 |
⑦インダストリアル | 約1年から2年 |
⑧ダイス | 約1年から2年 |
ファーストピアスのキャッチの外し方
ファーストピアスはずっとつけているため、キャッチが固くなって外す時に苦労する場合があります。
無理に引っ張るとせっかく完成した穴を傷つけてしまう場合もあるので、慎重に外す必要がありますよ。
基本の外し方
- ファーストピアスのトップ(飾り部分:前部分)をしっかり固定する
- シャフト(軸)がブレないようにキャッチを左右半回転させながらゆっくり引き抜く
◆ご自身では無理だと判断した場合は、病院などの医療機関で外してもらうこともおすすめですよ。
- 爪楊枝や丸い割り箸をキャッチの輪の片方に差し込む
- 眉毛用の小さなハサミや先端の細いペンチをキャッチの2つの輪に入れて広げる
ピアッサーのおすすめ4選
ピアスを開けるのに何で開ければいいのか?自分に合うファーストピアスとは?
ピアスを開けるだけなのに、考えることが多いと少し面倒になってしまうことも・・・
初心者の方には、ファーストピアスがはじめからセットされているピアッサーがおすすめです。
長さ、素材、デザインもピアッサー1つを考えるだけで済むのでとっても楽ですよ。
最後はピアッサーのおすすめ4つ紹介しますので、参考にしてくださいね。
セイフティピアッサー
こちらのピアッサーは、医師が開発したトラブルが起きにくいピアッサー。
純チタン処理したステンレス製ピアスで、16Gにヘッドサイズが3mmボールになっています。
ポストはロングタイプの8mmですよ。
金属アレルギー対応しており、肌が敏感な方も安心ですね。
ティピア
こちらは誕生石が選べるので、おしゃれなファーストピアスが楽しめますよ。
デザインだけでなく、チタン性のファーストピアスになっているので、金属アレルギーがおきにくいのも◎。
太さは18Gでポストは8mm。
またピアッシング位置を固定できる機能や、誤作動防止機能がついているので安心して使えますよ。
さらにセットのピアスは縁がついたベゼルタイプになっているので、引っ掛かかる心配も少なく、初心者の方にとっても使いやすいアイテムになっています。
ピナック2
100分の1秒でピアッシングが終われるピアッサーです。
ピアッサーは使ってみると意外に早く終わるものですが、自分でボタンを押すわけですから、安全に少しでも早く終わりたいですよね。
ナック社が独自開発した技術で、瞬時にピアッシングが終われるので、怖いと感じるのも一瞬です。
材質は安心の医療用サージカルステンレスを使用し、太さは19Gでポストは8mm。
極細でお値段も手頃なので、セカンドピアスが太めでない方や、怖がりな方にもおすすめです。
ニードルピアッサー
自分では難しいとされるトラガス用のニードルピアッサー。
素材は医療用ステンレスを使用し、太さは14Gにポストは9.5mm。
メンズ・レディースともに人気のトラガスですが、問題は開けるのが難しいことですよね。
こちらはニードルタイプになっていますが、使い方はピアッサーと同じく挟み込むだけ。
ただ初心者には難易度が高いトラガスですので、慣れているお友達にやってもらうのがおすすめです。
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まとめ
ファーストピアスとはどんなアイテムなのか理解して頂けましたか?
ファーストピアスがトラブルなく終える為には、ファーストピアスの知識だけでなく、ピアスを開けてもらう場所調べも重要です。
不安な気持ちが少しでもある方は、無理せず、美容外科や皮膚科などの専門医院で開けるようにしましょう。
今回はファーストピアスの説明と、種類や選び方を詳しく紹介しました。