耳元のおしゃれに欠かせないピアス。
自分の体のどこかに穴を開けて使うアイテムになりますが、そのピアスホール(穴)を完成させるのに必要物がファーストピアスです。
約1ヶ月半か3ヶ月ほど外してはいけないものになりますので、安全に長く着用できるものを選ばないといけません。
「太さ」「長さ」「素材」「デザイン」をしっかり見極め、自分にあったファーストピアスを見つけましょう!
そこで今回ははじめてピアスを開ける人に向けて解説!ファーストピアスの必要性や選び方、おすすめのファーストピアスを紹介します。
- ファーストピアスの必要性
- ピアスに向き不向きな方
- ファーストピアスの選び方
- 外し方と外す期間
- おすすめのファーストピアス
ファーストピアスとは?
ファーストピアスとは、「ピアスホール(ピアスを差し込む穴)が安定するまでずっとつけておくピアス」のことです。
一般的には、耳たぶにピアス穴を開ける際に使用されるピアスのことを指しています。
種類はいくつかあり、ピアス穴の開け方によって形状や素材が異なり、開ける方法の詳細はこの後に紹介しますが、「自分で行う」「専門のピアスショップ」「医療機関」の3つ。
また、ピアスホールが安定するまでの期間は、約1ヶ月半か3ヶ月と長い時間が必要になります。
穴が完成するとセカンドピアスに移行し、このままのサイズでよければ、セカンドピアスが本来つけたいピアスになりますが、穴を大きくしたい場合は、セカンドピアスで自分の好みの大きさに徐々に広げていき、自分がつけたいピアスをつけていく流れになりますよ。
ピアスホールが完成するまでの仕組み
参照元URL:https://piercecare.net/
はじめてピアスを開けることをピアッシングと言いますが、ピアッシングしたピアスホールは傷口。
人間の体は傷を治癒させる力がありますので、傷口である穴の中に薄皮を作って傷を治します。
つまり穴の内部の肉とファーストピアスのポストの間に皮膚ができるのを待つことで、安定した穴が完成しますよ。
そのため、この期間はずっとファーストピアスをつけっぱなしになり、傷口がむき出し状態なので、毎日のケアが大切になってきます。
- ファーストピアスは外せないので学校や仕事のスケジュールチェック
- プールや海など、レジャーの予定は控える
- 毎日のケアが大切
- 着替え時に引っかかりやすいので注意
- 異変を感じたら病院へ
- 再利用は推奨しない(雑菌防止)
- 治癒したばかりの皮膚は傷つきやすい
ピアス位置によって変わるファーストピアス期間
ピアスホールの完成までは、1ヶ月半から3ヶ月までの期間が必要と説明してきましたが、これは「耳たぶの場合」に限ります。
ピアスを開ける位置は様々です。
耳周りだけでも、複数の箇所がありますので、当然開ける位置によって安定するまでの期間が変わりますので、ぜひ参考にしてください。
参照元URL:https://lipscosme.com/
ファーストピアスは、開ける場所によって安定するまでの期間が変わりますが、場所によってはピアスホールが完成したと思っても、閉じやすい場所もあります。
せっかくファーストピアス期間が終わっても、セカンドピアスを外している期間が長いと、ピアスホールは塞がってしまう場合があるので、ファーストピアスをつけっぱなしにする期間の判断はとても重要ですよ。
部位 | ピアスホールが安定するまで |
①イヤーロブ(耳たぶ) | 約1ヶ月から3ヶ月 |
②ヘリックス | 約6ヶ月から1年半(長い方2年) |
③トラガス | 約1年 |
④アンチトラガス | 約1年から2年 |
⑤インナーコンク | 約1年 |
⑥アウターコンク | 約1年から2年 |
⑦インダストリアル | 約1年から2年 |
⑧ダイス | 約1年から2年 |
安定するまでの4点チェック項目
- 痛みや腫れがない
- 分泌物がでなくなった
- ファーストピアスを動かしても痛さや異物感がない
- 皮膚がピアスホールに向かって凹んでいる(薄皮が完成した目安)
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ピアス穴を開ける前の事前チェック
誰もが手軽におしゃれができるピアスですが、実は体質や生活環境によっては、ピアス穴を開けるのは注意しないといけない方もいます。
チェック項目を挙げますので、自身のしっかり向き合って、ピアス穴を開けてくださいね。
ピアスをおすすめいできない方
ファッションは誰もが楽しめるものですが、以下の方は残念ながらおすすめできません。
- ケロイド体質(ケガや手術の後が赤く盛り上がる)方
- 出血が止まりにくくなる病気をお持ちの方
- 抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)を服用している方
- 重度の金属アレルギーの方
- 学校や職場で禁止されている
- 未成年で親の同意を得ていない方
慎重に考えるべき方
おすすめできないまではいきませんが、以下に当てはまる方も注意が必要です。
手軽に開けられるピアスだけに、つい油断してしまいますが、以下は方は慎重に決めてくださいね。
- 金属アレルギーの方
- 消毒薬でかぶれたことがある方
- 重度のアトピー性皮膚炎がある方
- 高温の中にいる事が多い(サウナ好き、工場勤務など)方
- 面倒くさがりの方
ピアスホールが完成するまで長い期間が必要になりますので、途中でケアを怠ったり、油断してしまうと、大きなトラブルの原因になってしまうので、上記に当てはまる方は注意してくださいね。
ファーストピアスはどこで購入する?
ファーストピアスはどこで購入すればいいのか?と思いますよね。
ファーストピアスを用意する場合は、ピアスを開ける方法や開ける場所によって内容が変わってきます。
自分で開ける(セルフピアッシング)時
参照元URL:https://meijidori-clinic.jp/
自分でピアッシングする場合は、ショップや通販などで、自分に合ったファーストピアスを選んで購入する必要があります。
ピアッシングするには、「ピアッサー」「ニードル」と呼ばれる器具を使って開けますよ。
- ピアッサーの場合:ファーストピアスが内蔵されているケースが多いが、稀に部位や商品によって別売りもある
- ニードルの場合:個別用意が多いので、自分に合ったファーストピアスを選ぶ必要がある
- コストが抑えられる
- 自分で必要道具を用意しないといけない
- 失敗すると化膿する場合もある(速やかに病院へ)
ピアッサーのおすすめ
初心者の方には、ファーストピアスがはじめからセットされているピアッサーがおすすめです。
長さ、素材、デザインもピアッサー1つを考えるだけで済むのでとっても楽ですよ。
セイフティピアッサー
こちらのピアッサーは、医師が開発したトラブルが起きにくいピアッサー。
純チタン処理したステンレス製ピアスで、16Gにヘッドサイズが3mmボールになっています。
ポストはロングタイプの8mmですよ。
金属アレルギー対応しており、肌が敏感な方も安心ですね。
ティピア
こちらは誕生石が選べるので、おしゃれなファーストピアスが楽しめますよ。
デザインだけでなく、チタン性のファーストピアスになっているので、金属アレルギーがおきにくいのも◎。
太さは18Gでポストは8mm。
またピアッシング位置を固定できる機能や、誤作動防止機能がついているので安心して使えますよ。
さらにセットのピアスは縁がついたベゼルタイプになっているので、引っ掛かかる心配も少なく、初心者の方にとっても使いやすいアイテムになっています。
ピナック2
100分の1秒でピアッシングが終われるピアッサーです。
ピアッサーは使ってみると意外に早く終わるものですが、自分でボタンを押すわけですから、安全に少しでも早く終わりたいですよね。
ナック社が独自開発した技術で、瞬時にピアッシングが終われるので、怖いと感じるのも一瞬です。
材質は安心の医療用サージカルステンレスを使用し、太さは19Gでポストは8mm。
極細でお値段も手頃なので、セカンドピアスが太めでない方や、怖がりな方にもおすすめです。
ニードルピアッサー
自分では難しいとされるトラガス用のニードルピアッサー。
素材は医療用ステンレスを使用し、太さは14Gにポストは9.5mm。
メンズ・レディースともに人気のトラガスですが、問題は開けるのが難しいことですよね。
こちらはニードルタイプになっていますが、使い方はピアッサーと同じく挟み込むだけ。
ただ初心者には難易度が高いトラガスですので、慣れているお友達にやってもらうのがおすすめです。
病院で開ける
参照元URL:https://www.takanashi-hp.com/
主に「美容外科」「皮膚科」「耳鼻咽喉科」などででき、「医療用鍼」や「ピアッサー」を使用してピアッシングすることになります。
ピアッサーの場合はセットになっていることが多いですが、病院によっては自分で専門器具を用意しないといけない病院もありますので、どんな方法で行っているかなど、事前にHPを見てチェックしましょう。
- 安心感(痛いのが不安な方は局所麻酔をしてくれる場合あり)
- アフラーケアもある
- 費用がかかる(耳たぶ:1穴3,000円〜6,000円ほど)
ピアススタジオで開ける
参照元URL:https://clinic.beauty.hotpepper.jp/
スタジオの場合は「ニードル」を使って開けるのが一般的です。
知識経験豊富な方に開けてもらえるので、特殊な軟骨部分なども開けてくれますよ。
但し、ピアッシングは国内で医療行為とされていますので、『スタジオによっては許可申請を行っていない店舗もある』ので、事前によく調べる必要があります。
◆自己責任で利用してくださいね。
- 特殊な軟骨部分も可能
- 無許可店舗もあるので事前調べ必須
- 自己責任
- 費用がかかる(耳たぶ:1穴1,500円ほど)
ファーストピアスの選び方
ファーストピアス選びはとても大切です。
長いと3ヶ月はつけっぱなしになるわけですから、自分に合ったファーストピアスを選ばないと、トラブルの原因にもなってしまいます。
ゲージの太さ
ピアス用語でゲージとは、ピアス軸(シャフト)の太さのことです。
ファーストピアスを選ぶ場合は、セカンドピアスとの関係性が大切になってきますので、耳たぶ用のファッションピアスだと、基本は18G〜20Gのものが多いです。
そのためファーストピアスは、少し太めの16G(1.2mm)にするのがおすすめです。
G(ゲージ)をミリで表記
- 20G:0.8mm
- 18G:1.0mm
- 16G:1.2mm
- 14G:1.6mm
- 18G:針が細く安定性はないが痛みが気になる方向け
- 16G:安定感がありボディピアスにもつけられるサイズ
細めはセカンドピアスに入れ替える場合、ポストが太くて入りづらくなってしまうので注意。無理に入れようとすると内部を傷つける場合があり、安定したピアスホールもやり直しになってしまうこともありますよ。
ファッションピアスとボディピアスの違い
ファッションピアス
- 22G~18Gの細いタイプ
- デザインが豊富
- 金属アレルギー対応でない素材が多い
- サビに弱い
ボディピアス
- 安定感があるのでキャッチを無くしにくい
- 長時間つけられる
- サビに強くお風呂などもOK(素材確認は必要)
ゲージの長さ(内径)
参考URL:https://www.pierce.red/
耳たぶをピアッシングした場合、ファーストピアスを通す穴の長さ+3mmが望ましいです。
一般的にピアッサーには、スタンダードの6mmとロングタイプの8mmがあります。
極端に耳たぶが薄い人でない限りは、8mmのロングタイプがおすすめです。
画像のようにあまりぴったりとした状態だと、耳たぶを圧迫し、鬱血(うっけつ)やデザイン部分がホールに埋没(まいぼつ)してしまう場合があるので、少し余裕を持つことが大切ですよ。
ただ、人によっては耳たぶの厚さもそれぞれ違いますので、以下にて簡単な計測方法を紹介します。
ピアスを開ける耳の厚みを測る方法:ノギス
参考URL:https://mcreatecom.stores.jp/
100円ショップでも売っているノギスを使用する方法です。
ノギスで挟む時、耳の保護のために、小さな紙などを挟んで計測しましょう。
ピアスを開ける耳の厚みを測る方法:紙を挟む
2つ目の方法は、「ハサミ」と「紙」と「定規」を使った計測方法です。
上記の画像の様に、紙を凹の形に切って耳たぶに挟み、落ちてこなれければその凹の部分の長さを測るだけです。
目測での凹の形に切るので数回試す可能性がありますが、お金は掛からないのでオススメですよ。
素材
参考URL:https://store.shopping.yahoo.co.jp/
ファーストピアスで一番大切なのが素材です。
価格が安いものだけにこだわると、スポーツや身体を動かすことが多い人は、汗をかくことで痒みやただれ、金属アレルギーを起こすことがあります。
ファーストのピアスの素材はいくつかありますが、おすすめは純チタンです。
純チタンは医療器具でも使われているほど人体に優しい素材なので安心ですよ。
但し注意しないといけないのが、一部チタン素材のものもありますので、「ヘッド」「ポスト」「キャッチ」のすべてが純チタンであることが大切ですよ。
- チタン
- 医療用(サージカル)ステンレス
- シルバー
- プラチナ
- 金
透明なファーストピアスはだめ?
参照元URL:https://store.shopping.yahoo.co.jp/
長い期間をつけないといけないファーストピアス。
目立ちにくい透明タイプが販売されていますが、基本的には使用はNGです。
但し、耐久性もある「ガラス製」「セラミック」素材は使っても問題ありません。
透明の場合は、使ってはいけない素材があるので注意しましょう!
- アクリル
- 樹脂製
※アクリルや樹脂は、耐久性が弱く雑菌もつきやすいので衛生面も悪い。
デザイン
参考URL:https://search.kakaku.com/
ファーストピアスのデザインは、ピアッサーで開けるのであればボールタイプが◎。
あまり凝ったデザインのピアスを選んでしまうと、洋服を着るときに引っ掛けてしまう場合があるので、ヘッドが丸いボールタイプがおすすめですよ。
おしゃれなデザインを選びたいところですが、安全面を考慮するのであれば、なるべくシンプルなデザインを選ぶようにしましょう!
ファーストピアスのキャッチの外し方
ファーストピアスはずっとつけているため、キャッチが固くなって外す時に苦労する場合があります。
無理に引っ張るとせっかく完成した穴を傷つけてしまう場合もあるので、慎重に外す必要がありますよ。
基本の外し方
- ファーストピアスのトップ(飾り部分:前部分)をしっかり固定する
- シャフト(軸)がブレないようにキャッチを左右半回転させながらゆっくり引き抜く
◆ご自身では無理だと判断した場合は、病院などの医療機関で外してもらうこともおすすめですよ。
- 爪楊枝や丸い割り箸をキャッチの輪の片方に差し込む
- 眉毛用の小さなハサミや先端の細いペンチをキャッチの2つの輪に入れて広げる
ファーストピアスでおすすめ
安全かつおしゃれなファーストピアスがあれば理想ですよね。
最後はファーストピアスからおしゃれに見せられるおすすめのアイテムを厳選しましたので、ぜひ参考にしてください。
1粒ジュエリー
CZダイヤ(キュービックジルコニア)を使ったスレンレススタッドピアスです。
豪華なデザインで、ピアスホールが完成するまでおしゃれができないと言わせない、華やかさがあるアイテムです。
CZダイヤとは、天然ダイヤではありませんが、屈折率や硬度が天然ダイヤと似ているので、手軽にダイヤの輝きが楽しめるのが魅力。
また、316グレードの医療用ステンレスが全パーツに使われており、PVDコーティングもされているので金属アレルギーの方も安心ですよ。
透明ガラス
ピアスを開けているのがバレたくない方もいますね。
特に学校やオフィスでは注意が必要になる場合もありますので、そん時に便利なのが、ガラス製の透明ファーストピアス。
こちらは耳たぶだけでなく、ヘリックスやトラガスにも使えるのでおすすめです。
ALL純チタン
素材にこだわる方におすすめなALL医療用チタン製ファーストピアスです。
もちろんカラー部分は、PVDコーティングなので安心!
デザインは装飾ないシンプルで洗練されたデザインになっているので、オンオフで活用できますよ。
ハートデザイン
立体的なシルエットがとってもかわいいハート型のファーストピアスです。
程よい大きさなので目立ちにくく、適度な上品さもありおすすめ。
もちろん全パーツがサージカルステンレスなので、敏感肌や金属アレルギーの方も安心ですよ。
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ファーストピアスまとめ
ファーストピアスとはどんなアイテムなのか理解して頂けましたか?
ファーストピアスがトラブルなく終える為には、ファーストピアスの知識だけでなく、ピアスを開けてもらう場所調べも重要です。
不安な気持ちが少しでもある方は、無理せず、美容外科や皮膚科などの専門医院で開けるようにしましょう。
今回ははじめてピアスを開ける人に向けて解説!ファーストピアスの必要性や選び方、おすすめのファーストピアスを紹介しました。